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2025.12.8
その他
#不動産#サステナブル#環境
一人ひとりが新たな価値を創出できる環境を整備。
生成AI「Gemini」の活用を推進し、
従業員の生産性向上を目指すDX。

Messenger 幸せ贈り人

E.M/Y.O
- 会社・部署
- MIRARTHホールディングス
グループDX&VX戦略部Grデジタル戦略課 主任
MIRARTHホールディングス
グループDX&VX戦略部Grデジタル戦略課
Projectプロジェクト
生成AI「Gemini」の活用と推進について概要を教えてください。
本プロジェクトは、当社グループが全社的に推進しているDXの一環として、生成AI「Gemini」の導入と活用を推進するものです。
近年、世の中ではAIの活用が急速に進む中、当社グループでは、これまでアナログ的に管理されてきたデータの整理やグループ間の情報連携不足といった課題がありました。
そこで、今期中に全社導入が完了するグループウェア「Google Workspace(GWS)」と連携する「Gemini」を活用し、資料の読み込みや精査といった業務を効率化することで、従業員の業務の生産性を飛躍的に向上させることを目指すプロジェクトです。最終的なゴールとしては単なる業務効率化に留まらず、創出された時間で従業員一人ひとりが新たな価値創造に挑戦できる環境を整えることを目指しています。
当プロジェクトを開始するに至った経緯を教えてください。
前中期経営計画においてDXの推進が重要項目の一つに設定されており、グループごとにソフトウェアが異なっていることから、コミュニケーションコストが他と比較して高額な点は大きな課題だと感じていました。また、これまで蓄積された様々なデータをアナログ的に管理している側面や、活用方法など、まだまだ改善の余地があると感じていました。
そんな中、グループ間のシナジーを高めるための第一歩として全社で共通のソフトウェアを導入することを決定し、GWSを導入していく中で、生成AIである「Gemini」がGWSにも搭載されることになりました。
これを単なる「便利な新機能」として導入しプロジェクトを完了させずに、従業員の働き方を根底から変えるプロジェクトにしよう、と決意しました。資料の読み込みや精査といった定型業務をAIに任せる。そうして創出された時間を、お客様への新しい提案や、未来の事業の種を考えるような、より創造的で付加価値の高い業務に充ててもらう。これこそが企業全体の生産性を向上させる鍵だと確信し、このプロジェクトを本格的に始動させました。
当プロジェクトを進めるうえでこだわった点や注意していた点はありますか?
何よりも「セキュリティ」にこだわりました。企業でAIを使う以上、これは絶対に譲れない一線でした。
私たちのパーパスは「サステナブルな環境をデザインする力で、人と地球の未来を幸せにする。」ことです。これを実現するには、これまでにない視点や、大胆な発想が不可欠です。従業員には、事業の種になり得る新しいアイデアを、安心してGeminiと対話しながら練り上げてほしい。その想いから、従業員が入力した情報やアップロードした社内資料が、AIの学習に利用されることが一切ない、という環境も、導入を検討している際に魅力でした。心理的なハードルなく、誰もが気兼ねなく挑戦できる。そんな土壌を整えることが、私の最も重要な役割だと考えています。
Pointポイント
プロジェクトを通して得られた成果とは?
昨今の生成AIへの関心の高まりを背景に、当社でも活用を推進する具体的な取り組みを実現してきました。
まず経営層向けには、Google社を訪問し、世界最先端のデジタル活用事例に触れていただくことで、全社的なDX推進への理解を深める機会を設けました。
一方、従業員向けには段階的に学びの場を設けています。その第一弾として、Google社と共同で、同社のオフィスにて実業務でのGemini活用をテーマにしたワークショップを開催しました。これには定員の倍以上もの応募があり、従業員の高い関心を改めて確認できました。その反響を受け、先日さらに規模を拡大した「生成AI活用ゼミ」を2日間にわたって開催したところ、合計で180名もの従業員に参加してもらうことができました。
こうした取り組みの成果は数字にも表れており、Geminiの利用率は直近4ヶ月で約51%から69%へと着実に向上しています。中には1ヶ月で1,000回以上も活用するヘビーユーザーも現れており、Geminiが日々の業務に欠かせないツールとして着実に浸透してきております。
今後はこの流れをグループ会社全体に広げ、定常業務の負担を減らし、誰もがより創造的な仕事に挑戦できる環境をデザインしていきたいと考えています

着実に広がっているGeminiの活用ですが、浸透に至ったポイントは何でしょう?
今も活用推進の最中ではありますが、Geminiが「特別な、新しいツール」ではなかった、という点だと考えております。
まず、私たちが普段から使っているGoogle Workspaceに最初から組み込まれていたこと。
新しいアプリをインストールしたり、使い方をゼロから覚えたりする必要がなく、「いつもの場所で使える」という利便性が、心理的なハードルを劇的に下げてくれました。
さらに重要なのが、Gmailやドキュメントといった各ツールとの連携が非常に強いこと。日々の作業の流れを一切止めずに、まるで優秀なアシスタントのように「普段の業務の延長線上」でAIの力を借りることができるんです。このシームレスな体験こそが、「AIを使ってみよう」という最初の一歩を後押ししてくれた最大の要因だと感じています。
最初の一歩さえ踏み出してもらえれば、Geminiの利便性を感じていただける方はとても多く、ご自身で色々調べながらさらに活用していただいている方も増えてきています。
あなたにとって「サステナブルな環境をデザインする力で、人と地球の未来を幸せにする。」とは?
私にとって、それは「従業員一人ひとりが持つ創造性を最大限に引き出し、いきいきと働ける環境をデザインすること」です。
Geminiのようなツールは、私たちを煩雑な業務から解放してくれる強力なサポーターです。その力を借りて、従業員みんながより付加価値の高い仕事に挑戦できる。そんな文化をこの会社に根付かせたい。
その結果として生まれる一つひとつの新しい価値やアイデアが、お客様を、そして地球の未来を幸せにすることに繋がっていく。私は、そう固く信じています。(E.M)
ゴールはあくまで、AIを踏み台にして新しいことを作っていくことですので、私たちが整備した環境を活用いただき、これまでの常識にとらわれずに新しいことに挑戦する文化を作っていきたいです。一人ひとりの生産性を向上させることで、様々な課題に対して挑戦していく。そんな環境を整備出来たら、人と地球の未来を幸せにできるのではないかと思っています。(Y.O)


