Environment-Friendly環境に配慮した建物と空間の提供
環境認証の取得
MIRARTHホールディングスグループは「環境に配慮した建物と空間の提供」というグループ方針に即し、脱炭素社会の実現に向け環境性能の高い建物の開発を推進しています。
ZEHマンション
タカラレーベンは、環境に配慮したZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)※1マンションの供給に取り組んでいます。
- ※1 ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス):「快適な室内環境」と「年間で消費する住宅のエネルギー量が正味で概ねゼロ以下」を同時に実現する住宅のこと。
ZEHマンション「レーベン大分駅南LUXES」
「レーベン大分駅南LUXES」(大分県大分市)は、ZEH-M Orientedとして、住宅の一次エネルギー消費量を約28%削減し、省エネ性能表示制度BELS(ベルス)において、最高ランクの5つ星を取得しています。断熱性を高め、LED高効率照明や節湯水栓、Low-E複層ガラス等の高効率な設備と組み合わせることで快適な住空間を実現します。
ZEHマンション「レーベン富山神通本町ONE TOWER」
「レーベン富山神通本町ONE TOWER」(富山県富山市)は、ZEHマンションに求められる高い断熱性能を確保するため、外壁や折返し部分だけでなく天井面にも断熱材を施工するとともに、開口部には金属製サッシと二層複層Low-Eガラスを採用しています。
同マンションは、省エネルギー対策等級※2の「断熱等性能等級」において、一般的なマンションが等級3であるのに対し等級4を、「一次エネルギー消費量等級」においては等級5をそれぞれ取得しています。
加えて、住宅の一次エネルギー消費量を計算し、5段階評価をつける省エネ性能表示制度BELS(ベルス)において、最高ランクの5つ星を取得しています。
- ※2 エネルギー対策等級:省エネ性能を表す等級として国土交通省が制定。
ZEHマンション「レーベン富山西町 RESONACIA」
「レーベン富山西町 RESONACIA」(富山県富山市)は、富山県内で初となるZEHマンションです。住宅の一次エネルギー消費量を計算し、5段階評価をつける省エネ性能表示制度BELS(ベルス)において、最高ランクの5つ星を取得しています。
CASBEE認証
MIRARTHホールディングスグループは、建築環境総合性能評価システム「CASBEE※建築(新築)」の取得を推進しています。
- ※ CASBEE:建築物の環境性能の評価・格付け制度。省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮をはじめ、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価するシステム。
賃貸マンション「LUXENA(ラグゼナ)用賀」
MIRARTHホールディングスおよびタカラレーベンでは、ハイグレード賃貸マンション「LUXENA(ラグゼナ)」を展開しております。当シリーズの「LUXENA用賀」(東京都世田谷区)は、建築環境総合性能評価システム「CASBEE-建築(新築)」において、「Aランク」を取得しました。
省エネルギー性能と高断熱性を両立した省エネブランド「エコキューブ」を採用し、断熱性の高いインナーサッシ・高効率エアコン・熱交換型換気扇などの導入により、室内環境と光熱費の削減などの省エネ向上を実現しています。
共用部の冷暖房設備には地中熱を利用した「地中熱ヒートポンプシステム※」を採用することで、温室効果ガスの排出量を削減しています。また専有部となる各住戸には「熱交換型換気システム」を採用し、ほぼ室温に近い新鮮な空気を常に供給することで、快適性を確保しています。これらのシステムに加え、屋上緑化なども施し、省エネルギー性と高断熱性を両立した、環境性能の高い建築物として評価されました。
また、本プロジェクトは、東京都(公益財団法人東京都環境公社)が行う「地産地消型再エネ増強プロジェクト」に係る助成金として、2023年12月7日付で交付決定され、共同住宅の共用部分に地中熱利用を行うものは、東京都内では関連する補助事業の実績における、初めての試みとなります。
<ヒートポンプの仕様>
・型式:RWEYP224FAR
・台数:1台
・加熱能力:25.0kW
・冷却能力:22.4kW
- ※ 地中熱ヒートポンプシステム:年間を通じて13~15℃の安定した温熱環境を有する地中に、深さ95mの採熱管を3本埋設し、配管内の水を循環させることで、冬には暖かく、夏には冷えた水を室外機に取り入れ、空気熱源の機器よりも省エネを実現するシステム。東京スカイツリーにも採用されているこのシステムは、エネルギー基本計画において推進すべき再生エネルギーとして明記されており、脱炭素社会に向けて再生可能エネルギーとして期待されている。
オフィスビル「L.Biz(エルビズ)日本橋」
MIRARTHホールディングスおよびタカラレーベンでは、オフィスビルシリーズ「L.Biz」を展開しております。当シリーズの「L.Biz日本橋」(東京都中央区)は、建物外皮の熱負荷制御に取り組むとともに、室温や照明を制御することで室内環境の向上を図っています。また太陽光などの自然エネルギーの活用を促すため階高を確保しているほか、カーテンウォール※を採用しています。さらに非再生性資源である水資源を保護すべく、節水器具などを通じて使用量削減にも取り組んでいます。
これらの環境性能が高く評価され、当物件は建築環境総合性能評価システム「CASBEE-建築(新築)」において、同社のオフィスビルシリーズでは初となる「Aランク」を取得しました。
- ※ カーテンウォール:外部からの風圧や水密性の確保などを目的として設置され、建物の構造に対する負荷を軽減する軽量な外壁。
野田市中里物流施設がBELSで5つ星を取得
タカラレーベンが2022年3月に建設した初の物流施設「野田市中里物流施設」(千葉県野田市)は、「環境に配慮した物件開発」を方針に掲げ、屋上には太陽光発電システムを設置。生み出したエネルギーを本施設内の消費電力の一部に充当します。こうした環境配慮の取り組みが評価され、当施設はBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)において最高ランクの5つ星を取得しています。
MIRARTH不動産投資顧問の取り組み
MIRARTH不動産投資顧問(旧タカラPAG不動産投資顧問)は、資産運用業務における環境への配慮として、運用物件での「DBJ Green Building※」や「CASBEE」等の環境認証の取得を推進しています。
2023年度は、「東池袋セントラルプレイス」(東京都豊島区)においてDBJ Green Buildingの再認証を取得(評価:1つ星→2つ星)し、「ラグゼナ東陽町」(東京都江東区)がCASBEEでAランクの認証を取得しました。
- ※ DBJ Green Building:不動産を通じた環境への取り組みを評価する制度で、2011年4月に株式会社日本政策投資銀行により創設。
環境・社会への配慮がなされた不動産について、環境性能のみならず、テナントや地域との連携、耐震性能なども含めて総合的に評価する。
ISO14001認証取得による環境の取り組み
レーベンホームビルドでは総合建設業において、環境への配慮を促進する取り組みが必要であるとの認識のもと、2008年に環境マネジメントシステムに関する国際規格「ISO14001」の認証を取得しました。生産活動から生じる作業所産業廃棄物の削減目標を設定し定期的に評価することで、環境マネジメントシステムの運用を継続しています。
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建築現場でのゴミを分別し、リサイクルを促進
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事業所単位での排出ゴミの分別と減量を実施
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従業員による定例の社外清掃の実施
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省エネルギー化に向けた企画・設計の提案
環境配慮に向けた取り組み
那須 無垢の音
タカラレーベンは、2024年4月に自社ホテル「那須 無垢の音」を開業しました。同ホテルは「息吹の森に、こころをほどく。」をブランドビジョンに、35,000㎡を超える広大な自然の中で宿泊できる施設です。敷地内には、建築家・石上純也氏が手がけた「水庭」や、地産の美食と優雅な寛ぎを愉しめる「オーベルジュ」があります。
「那須 無垢の音」では那須連山の豊かな自然の中で育まれた天然水を地下水脈よりくみ上げ、徹底した品質管理のもと客室の半露天風呂で“天然水の湯”として使用されています。
「水庭」では10種以上の野鳥やホタル、イモリやカエルなどの希少動物が生息しています。自然との共生を目指し、生物保全活動に取り組んでまいります。
LED化の推進
資源の有効活用やランニングコストの削減を目的に、管理物件に設置されている照明を長寿命で消費電力が抑えられるLED照明に交換することを推進しています。
レーベントラストの取り組み
不動産の賃貸管理を行うレーベントラストでは、管理物件の共用部における照明のLED化など、環境に配慮した設備投資をオーナーさまへ積極的に提案し、建物の省エネ化を推進しています。
MIRARTH不動産投資顧問の取り組み
タカラレーベン不動産投資法人の資産運用を受託するMIRARTH不動産投資顧問(旧タカラPAG不動産投資顧問)では、同投資法人が保有する物件のうち45物件において、照明のLED化を実施しています。
物件数 (一部実施のものも含む) |
ポートフォリオにおけるLED化率 | ||
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LED化工事 | 45物件 | 合計75.6% | うち共用部分90.3% |
うち専有部分67.2% |
- ※ 面積ベース、2024年2月末時点
オフィスビルにおける環境への取り組み
タカラレーベン不動産投資法人の資産運用を受託するMIRARTH不動産投資顧問(旧タカラPAG不動産投資顧問)では、環境負荷低減と室内環境の向上のため、環境に配慮した取り組みを推進しています。
オフィスビルの水消費量の削減を目的として、トイレ洗浄水の雨水利用やテナントへの啓発活動のほか、水道の水量を減らす「節水コマ」を取り付けるなど、水資源の保護に努めています。
また、共用部やテナント専有部に啓発ポスターを掲示することで、節電や3Rの意識醸成を図り、温室効果ガス排出量・廃棄物の削減を推進しています。
環境に配慮した洗剤を使用した定期清掃
レーベンコミュニティは、マンション管理業務における環境配慮への取り組みとして、2022年度より生分解性の高い植物由来界面活性剤を正式に導入しています。
2021年度より一部の物件では試験的に植物性洗剤を導入していましたが、当時の植物性洗剤は従来の洗剤に比べて洗浄力に難があり、業務品質に見合うものではありませんでした。その後、さまざまな試行錯誤を続け、PRTR制度※に該当しない、環境循環配慮の洗剤の正式導入を実現しました。現在、同社に所属する清掃管理課員が作業する現場にて採用されています。
- ※ PRTR制度:人の健康や生態系に有害となる恐れのある化学物質が、事業所から環境(大気、水、土壌)へ排出される量、および廃棄物に含まれて事業所外へ移動する量を、事業者が自ら把握して国に届け出をし、国は届出データや推計に基づき、排出量・移動量を集計・公表する制度。